シュートが入らないならディフェンスで

アメリカは、オーストラリアに89−79の僅差で勝利。ラスト10分までは動転だったので、精神力を見せつけた形になった。
レブロン曰く「今までのゲームではシュートが入らなかった。それでも勝てたのは、ディフェンスが強かったからだ。TEAM USAのプレーヤーは、今大会でもっともアスレチックな選手が集まっている。シュートが入らないなら、ディフェンスでとめて、簡単なシュートを決めればいい。それだけの事さ!」(主観入り)

ところど、今回のバスケットボールに対して、この事に気づいているだろうか?
世界中は今、アメリカがバスケットボールで負ける事を期待している。それは、アメリカがほこるスターを集めたバスケットボールチームが、強いアメリカの象徴であり、奢ったアメリカの象徴だ。イラク戦争に象徴される世界征服を成し遂げたような振る舞いを続けるアメリカを誰か倒してくれ。このような願いが、バスケットボール競技を見ている世界中の人々の心に宿っている。このようなアンチアメリカ精神は、バスケットボールだけではなく、近い将来、というか現在、国際政治にも現れてくるはずだ。そんな時、世界を完全に征服でもしない限り、アメリカは世界から大きな攻撃を受ける事になるだろう。そして、アメリカが世界を征服できるわけはなく、結局は疲れ果てたアメリカは国力を失う。そんな縮図が今回のアテネ五輪に見る事ができる。北京五輪までには目に見えるパワーシフトが起きる可能性があるかもしれない。もし仮に、今回の五輪でTEAM USAが生き残る事ができるかもしれないという事のように、アメリカが北京五輪まで延命できたとしても、この変化は避ける事はできなそうだ。その時までに、日本は自分のビジョンを持って、したたかに行動を起こしておく必要があるのだろう。今はアメリカが弱くなることは信じられない事だが、歴史を見る限り、自分の力に陶酔し、拡張路線に入った国は、全て国力を失う結末を迎えている。