お金持ちになる為の方法


2002年に崩壊した.COMバブルでお金をかっさらって、まんまと生き抜いたせいきの山師"Scott A. Blum"が03-04年の上げ相場を見て取り、さらなる大仕事をしかけようとしている。

簡単に説明すると、見た目は派手だけど全然儲からないビジネスを100億円で売り払い、数年後に1億円で買い叩き、さらに数年後に100億円で売り切る。4年間でトータル200億円の資産を、他人のお金と、他人の労力を使って儲けきる。尊敬は決してできないが、そういう人も存在するんだなぁというお話。

1997年6月:

スコット、Buy.COMを創設する。

1997年〜1999年12月:

スコットはソフトバンク(日本)を上手く説得し3度に渡る投資金約250億円ゲット。湯水のように大金を使い(孫さんもこのビジネスで大儲けしたのでしょう)、「仕入れ値よりも安く販売する」という新しい商法でビジネス展開。瞬時に世界的に有名なEコマースサイトに成長する。1999年9月には、約150億円の売上げ、約30億円の損失で株式公開をファイリング。

2000年2月:

スコットは、自分の株式を売り逃げるかわりに、会社を追いやられる。そして株式公開。会社はさらに約200億円の調達目論む。10ドルで売り出された株は瞬時に25ドルまで高騰する。会社の時価総額は3500億円に膨れ上がり、会社の株56%を保有するスコットの資産は1960億円に(どの時点でどれだけ売ったかは不明。どちらにしても巨額の現金を手にしたのでしょう)

株価はバブルに揺られて高騰し、一株35ドルまで上がる。



2001年8月:

バブルも弾け、35ドルだった株価は17セントまで暴落する(200分の1)。そして、追い出されたスコットは舞い戻り、会社を買い叩く。



2005年1月:

スコット。2003年からの上げ相場を確認し、もう一花火上げようと、株式公開の準備に入る。そんな会社の昨年の売上げ高は300億で損失は17億円。その売上げだけみても最初の公開時の2000年時の売上げ予想600億円には遠く及ばないだけではなく、約10年たった今もBUY.COMは利益を出していない。そんな会社を100億円で売りつけようと計画するスコット、さすがに十分痛い目を見た投機好きのデイトレダーでも飛び乗らないのでは?



スコットの資産の経緯:

1997年:0円

1999年:250億円

2000年:数百億〜2000億円


スコットの商い:

1997年:0円でビジネスを起こす。

1999年:損失しかでないビジネスの30%をソフトバンクに250億円で販売する

2000年:損失しかでないビジネスを数千億円でギャンブラー達に販売する

2001年:数千億円だして買ってもらった儲からないビジネスをギャンブラー達が手放したいので25億円で買い取る

2005年:25億円で買い取った儲からないビジネスを100億円で売る計画を作成中。



株式投資には投資も投機も色々あるのでいいのでしょうが、とてもダイナミックな話ではあります。いずれにしても、スコットという人間に直接出会ったら、必ず魅了されてしまうようなエネルギーに溢れるナイスガイなんでしょうねぇ。お金持ちになる為の方法といいましたが、この方法はカリスマを持ったあなた。そう、PCの前のあなただけに限られた方法です。


参照先:

http://money.cnn.com/2005/01/25/technology/buy_com.reut/index.htm

http://news.com.com/2100-1017-236566.html?legacy=cnet

http://www.ecommercetimes.com/story/12744.html