NIKE WHITE DUNK : アート編

先週に引き続き、WHITE DUNK展のレポートです。今日は、アート編です。全てのアートにNIKEのスウォッシュが入っているんですが、あんまりDUNKとは関係ないような感じがしなくもないです。ある意味、アートを使った、NIKEの提案。もしくは、NIKEはアートでもあるんですよぉぉ。というNIKEの消費者への訴えなんですね。スポーツを中心に、ナイキ社の行うマーケッティング活動は、どんどん遠くまで行きます。物を売るという原点で考えると、結局は、スポーツアパレルに限定されるわけではなく、どこまでもその領域を広げていくわけです。最初の入り口が、陸上用スパイクだったけど、この勢いはどこまでいくんでしょうね。マーケティングってすごいです。

HWHITE DUNK - 進化するアイコン -

イノベーションに感応した25人のアーティスト

WHITE DUNKに採用されたアーチストは、25人。彼らの職業は、アートであるという事を条件に、アニメーター、イラストレーター、トーイメーカー、グラフィックデザイナー、原型師(←フィギュアをデザインする人?こんな職業あったんですね)、漫画家、造形作家、職人、彫刻家と多岐に渡ります。基本的に、日本のサブカルチャーといわれる文化を創造している世界的に有名な方達です。ナイキは、このようにして、彼らが築き上げてきた世界的な認知度を引継ぎ、そのベクトルをナイキのマーケッティングに利用しているわけです。嬉しいような哀しいような。日本で生まれ、世界に認められている数少ない文化の一塊が、日本の誰かではなく、アメリカ資本のマーケッティングにまず先に組み込まれてしまう。日本の企業ももう少し考えたほうがいいのでは?近所に、このような人たちが存在しているわけですから。。。アーチストはイノベートする。ナイキもイノベートする。両者は、"似通った感受性、デザインとテクノロジーへの情熱、未来を描く熱い気持ち、イノベーションへの弛みない意欲"(By
Nike)
"を持っているとの事です。ナイキスニーカーは、いつのまにか、イノベーションという意味では、アーチストと同じ領域の世界に行ってしまったのですね。。。

まあ、とにかく見てみてください。とてもアートな作品に、スウォッシュが入ってます。とっても分かり易い、サブリミナル効果みたいなものです。


写真はJORDANSまで