高校生のバスケットボールに外国人が出て何が悪い?

埼玉県で国体が行われたようだが、競合能代工業は、外国人要するチームに負けてしまった。総体、国体、選抜、高校バスケの三大大開が行われるたびに湧き出てくる議論に、
『高校の大会に、外国人留学生(2m)が出てくるのは卑怯だ!」
というものがある。私に言わせれば何で?である。日本がオリンピックにも出れない状態は、日本代表チームには、外国人の高さ、強さ、速さ、旨さに対応するすべがない事を証明している。これを高校生から経験できるなんて、これ以上の事はないだろう。
確かに、社会人、大学バスケに人気のない日本のバスケットボール界においては、高校の大会こそが活躍の場であり、その活躍の場を外国人の出現で失ってしまうのは、青春を失ったようで悲しい事かもしれない。しかし、それを乗り切る事にこそ、チャレンジがあって、青春があるのではないだろうか?日本の野球も、サッカーも、このようなステップがあって、世界に通用するようなプレーヤーが生まれてきている。スポーツに国境はないという名言があるが、まさにその通りだと思う。人種で区別するというルールがないと高校生のバスケが成り立たないとしたら、それは純粋なスポーツとは言えないだろう。負けてしまった能代工業の生徒も監督も、こんな事を卑怯だとは思っていなかったはず。今こそ、彼らの原点である「才能の劣るプレーヤーでも勝てる平面のバスケ」を取り戻そうとしているのではないだろうか?
ここの掲示板で『高校位は日本人で!』と主張しているユーザーが高校生かどうかは分からないが、もし高校生なら、凝り固まるにはちょっと年齢的に若すぎるのでは?と。
いずれにしても、留学生を受け入れる高校側としてはその留学が『金銭』が絡んでいないものであるという事だけはハッキリさせたほがいい。なぜなら、そこにこそ、卑怯だと言いたい人たちの潜在意識に、スッキリしない問題を生じさせているのだから。
勿論、私も、いくら、高校バスケが高校のマーケティングに有効だとしても、留学生にお金を渡す事は反対である。