2億円は厳しい?:

イタリアのDJが、2000個のMP3の音楽ファイルと、500個のビデオファイルの所有によって2億円の罰金が科せられた。2億円って数字はどこからきたんだろう。高すぎ。ナイトクラブで使っていたからが大きな理由だろうけど。

ナイトクラブ売上げのどれ位の%が、音楽によるものかは知らないけど、一人当たり何円と決めて、人数と曲数で割り出したりしたですかね。日本のDJさんたちも要注意です。音楽業界というのはとてもパワフルで、"IT革命"によって可能になった庶民がデータをコピーする行為をどこまでも追っていって抹消する事ができるんだろうね。

最近音楽CDが売れていないけど、この手軽にコピーできる事によって、CDを買う事の価値が下がってしまったという事なんだろうか。以前もMDとかあったけど、時間がそれなりにかかり、ファストフード世代の若者には待っていられなかったと考える事ができる。最近の世の中の必要条件は、「今すぐ、簡単に欲望を満たす」なんでしょう。

クレジットカードという借金によって、欲しいものを今買う。食べ物はすぐ食べられる。気軽にアイフルにいけば、審査30分でお金が借りられる。農薬をばら撒けば、簡単に野菜ができる。家畜に都合の良い食べ物を与えれば、効率的に育つ。森を切り開けば、便利になる。

多分、こんな沢山の誘惑に惑わされないようにするには、シンプルな規律が大事なんでしょう。例えば、「今すぐに欲求を満たす事で支払う代償は、確実に"今すぐ"という事よりも大きなものであり、それは後にやってくる」こういう戒律があれば、人は考えてから行動を起こすのかもしれませんね。多くの商売人にとっては、消費者にそうなってほしくはないと思うけど。

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